■ ミーティングで発言する人、偏ってないですか?
つい先日にもあった新商品開発ミーティングの風景。
Aさん 「あ、いい案思いついた! ○○が△△って新商品どうっすか?」
Bさん 「いやいや△△はちょっと個性的過ぎないかなぁ。それなら□□くらいだろう。」
Aさん 「□□じゃ若い人は買いませんよ。それじゃ、☆☆って案はどうですか?」
Bさん 「う~ん、☆☆かぁ、、。そう言えば、先日の市場調査レポートに、、、」
こんな感じで、グループの中の2~3人が思いついた事を次々と話して、
残りの4~5人は特に発言をすることもなく、たまに意見を求められた時だけ
自分の意見を簡単に返答する、、、
こんなミーティング、身近でおこなわれてることないですか?
小さな会社や組織のように、ミーティングをおこなうメンバーがある程度
固定されている場合、「話をする人」と「話をしない人」が偏ってしまう事が
よくあります。
「話をする人」が自分の意見だけでなく、上手にみんなの意見を拾い上げながら
新しい商品の企画を作っていくことができると素晴らしいのですが、
偏った人の意見だけが取り上げられて、他の人の意見が表に出にくいミーティングだったら、
せっかくたくさんの人が集まってるのにもったいないですよね?
■ メンバー全員のアイデアを平等に集める事ができる方法
そんな時、おススメなのがこの「ブレインラインティング」という方法!
ブレインライティングは、批判厳禁のルールでワイワイと意見を言い合う
ブレインストーミングと違い、グループでおこなうんですが、沈黙の中で
一人ひとりがアイデアを考え出すという「沈黙の発想会議法」です。
それでは早速、ブレインライティングの方法を簡単にご紹介いたしますね。
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[ブレインライティングの方法]
①まず、6人のグループになって下さい。
(原則は6人ですが、人数が合わない場合は何人でも可能です。)
②ブレインライティング専用シートを各自1枚持ってください。
(簡単に作ってみました。⇒ http://noteproject.jp/download/brainwriting_sheet.pdf )
③一番上にアイデアを出したいテーマを記入し、(Ⅰ)の3つの欄に
異なるアイデアを記入してください。(制限時間5分)
④(Ⅰ)の3つの欄にアイデアを記入したら、自分のシートを左隣の人に渡し、
右隣の人から受け取ったシートの(Ⅱ)の3つの欄に、新しいアイデアを
記入してください。この時、シートの(Ⅰ)の3つの欄に記入された右隣の
人のアイデアを参考に考えてみてください。(制限時間5分)
⑤(Ⅱ)の3つの欄にアイデアを記入したら、さっきと同様に記入したシート
を左隣の人に渡し、右隣の人から受け取ったシートにアイデアを記入して
ください。(Ⅵ)の欄がアイデアで埋めつくされるまで繰り返します。
⑥グループのメンバー全員が(Ⅵ)の欄までアイデアを記入し終わったら終了です。
参考:日本創造学会「1.発散技法-自由連想法」
http://css.jaist.ac.jp/jcs/gihou12.html
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要するに、3×6マスの枠の中に3つずつアイデアを記入して、
記入し終わったら次の人に回していけばいいってこと。
原則6人のグループでおこなうみたいだけど、本を読むと1人でもできるみたいだったので、
試しにブレインライティングを実践してみました。
ちょっとおもしろいかも、、、と思ったアイデアをいくつかご紹介しますね!
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[テーマ:新しい照明]
・グミのように柔らかくてくっつく照明
手のひらサイズのスライムみたいな照明。明りが必要な壁面にくっつけたり、
机の上に置いて使用する。但し、頭の上に乗せる場合は熱くなるので注意。
・通話機能のない携帯電話型照明
ちょっと手元に明りが欲しい時、携帯電話の液晶画面の光を照らしたことが
ある人も多いはず。じゃ、そのまま照明にしちゃったらいいじゃんみたいな。
・指インプラント照明
誰もが知ってる懐かしの映画「ET」の名シーン。指と指を合わせる時に、ET
の指が光ってた!ところから、指が光ればいいなぁと思ったり。
・スニーカー照明
発電しながら発光するスニーカー。もう世の中にありそうだけど、この凄い
ところは靴全体が発光するところ。生地もゴム部分も発光素材なのだ!
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ちょっと非現実的なアイデアもありますが、たたき台って事で許して下さい(涙)。
実際にやってみた感想としては、1人でもできなくはないけど、ちょっと発想が
偏ってしまうかなという印象でした。できれば2人以上で、自分とは異なる視点を
入れた方が、自分だけじゃ気付かなかった新しい発想が生まれそうですね。
慣れてきたら5分の制限時間をなくして、どれだけ早くアイデアが出せるかも勝負
すると面白いかもしれませんね!